アクティブレスト
しっかり休養をとっているのに、なかなか疲れが取れないという経験はありませんか?
実は疲労の種類によっては、家でじっと休むだけでは疲れを解消するのが難しいことがあります。
今回は少し疲れた時に軽く体を動かして血流を改善させる休養方法「アクティブレスト」についてお伝えします。
体を動かさないことによる疲れ
長時間同じ姿勢でいると血液循環が悪くなり、体のだるさを感じるほか、筋肉が硬くなって肩や腰の痛み・むくみなどが起きやすく、筋緊張性の頭痛も起こしかねません。
座りっぱなしのデスクワークやずっとベッドで横になるなど、動かないことで疲れは溜まってしまいます。
アクティブレストを行い血液の循環を促すことで、肩こり・腰痛の軽減、筋緊張の緩和など、疲れの回復へつながります。
アクティブレストは精神的な疲れにも効果あり
今の時代は精神的な疲れへのケアも大切です。
そこで注目されているのが、感情や行動に働きかける神経伝達物質の1つで、精神を安定させ、気持ちを明るくするなどの役割を持つセロトニンです。
セロトニンは体を適度に動かすと分泌が増える、と言われています。
アクティブレストの目的は、血流を改善して疲労回復を促すことです。
会話を楽しめるくらいの軽めの運動負荷で、5~10分程度続けるのがベストです。
以下の2つの運動がおすすめです。
- ウォーキング
軽く汗ばむ程度の強度で、5~10分くらい歩くウォーキングはぴったりです。まずは家の近所を少し散歩する、もしくは徒歩で買い物に出かけるといったことでも構いません。外へ出られない方は椅子に座って足踏みをする、手すりに掴まって腿上げをすることでも効果的です。休憩を挟みながら行うと、継続がしやすいと思います。 - ストレッチ
息をゆっくりと吐きながら体を伸ばしていくストレッチもおすすめです。まずは痛みが起きない範囲で背伸びをするところから始めてみましょう。慣れてきたら体を捻ったり・丸めたりする動作をゆっくり大きく行ってみてはいかがでしょうか?
少し体が疲れている時、ジムやデイサービスに行くのをやめようと思うかもしれませんが、体を軽く動かすと疲れがとれることがあります。疲れていて体を全く動かしていないと思われる方は、まずは背伸びをする習慣をつけることをおすすめします。休んでも軽く身体を動かしても疲れがとれない方は、早めにかかりつけ医にご相談ください。