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ノロウイルスの消毒方法

冬にピークを迎え、3月頃まで流行する怖い感染症があります。
それはノロウイルスによる感染性胃腸炎です。

ノロウイルスに感染すると、1~2日で治まるものの嘔吐・下痢・腹痛・発熱等の症状がみられます。高齢者や乳幼児は脱水症状を起こしたり症状が重くなることもあり、注意が必要です。

ノロウイルスは嘔吐物などの乾燥したものが空気を漂い、それを吸い込んで空気感染が起こるため、特に感染が拡がりやすいという特徴があります。

今回は家庭内に感染者が出た時の『ノロウイルスの消毒方法』についてのお話です。


ノロウイルスの消毒方法

ノロウイルスの消毒には「次亜塩素酸ナトリウム」を使います。一般には「ハイター」「キッチンハイター」として販売されています。次亜塩素酸ナトリウムの濃度が5%のもの、計量しやすいスプレータイプではないものを選んでください。

1.嘔吐物や便の処理・・・次亜塩素酸ナトリウム0.1% 溶液で消毒
  • 500mlペットボトルに、ボトルのふた2杯のハイターを入れてから水で満たし0.1%消毒液を作ります。
  • 吐物が体に付着して感染しないよう、マスク・使い捨ての手袋とエプロン(ゴミ袋を着るのでもよい)を身に着けてください。
  • 新聞紙などで嘔吐物を取り除いた後、消毒液を染み込ませたペーパーを広い範囲に10分ほどかぶせてから拭き取ります(イラスト参照)。この処置により、空気へ乾いたウイルスが飛ぶのを防ぎます。
  • 拭き終わった後は、十分に換気をしましょう。
2.手すりやドアノブ、便座などの消毒・・・次亜塩素酸ナトリウム0.02% 溶液で消毒
  • 500mlペットボトルに、ボトルのふた半分弱のハイターを入れてから水で満たし、0.02%消毒液を作ります。
  • ペーパータオルに消毒液を染み込ませ、よく手が触れる場所を拭いてください。
  • この消毒液は塩素が含まれており金属は傷んでしまうことがあります。気になる方はその後水拭きしてください。

これらの消毒液は時間が経つと効果が半減してしまうため、その都度作るようにしましょう。また症状がなくなっても1週間程度は便にウイルスが排出されているため、その期間は消毒を続けましょう。


ノロウイルスに感染すると、かかった本人は辛く、そして身の回りの人も面倒な消毒をしなければいけません。家にウイルスを持ち込まない、予防が肝心です。ノロウイルスが多いと言われる貝類は十分に加熱して食べましょう。何よりも手洗い(1分間、または短時間でも2度洗いが効果あり)をして、ウイルスを体に入れないようにしましょう!

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