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病気・予防法

「ペットボトル症候群」という病気

連日猛暑が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
暑い日に冷たくて甘いジュースを飲むと美味しいですよね。ですが、飲みすぎは禁物です。
連日の猛暑によって、少しずつ増えている「ペットボトル症候群」という言葉をご存知でしょうか?
正式名称は「清涼飲料水ケトーシス」と言われ、甘い飲み物を多量に摂取することで引き起こされる急性の糖尿病の一種です。

今回は「ペットボトル症候群」とその「予防法」をご紹介します。


ペットボトル症候群の症状

炭酸飲料やジュース、スポーツドリンク、甘いコーヒー等の飲み物には多くのブドウ糖や砂糖が含まれており、飲みすぎると体内に吸収されやすく血糖値が急上昇します。この状態が続くと血糖値を下げるインスリンというホルモンが効かなくなり、血糖値の上昇に伴う次のような症状が現れます。

◉おもな5つの症状
1.著しい喉の渇き 2.多尿 3.倦怠感 4.腹痛・嘔気 5.意識の低下や昏睡状態(重症)

これらの症状は糖尿病と診断されていない人でも突然発症することがあります。
糖分が多い飲料を飲むことで喉の渇きを感じ、さらに飲み続けるという悪循環に陥ります。

清涼飲料水500㎖に含まれる砂糖の量

コーラ、サイダー等の炭酸飲料:角砂糖10~16個分(40~65㌘)
スポーツドリンク:角砂糖 5~ 8個分(20~34㌘)
果汁100%ジュース:角砂糖12~15個分(50~60㌘)

世界保健機関(WHO)によると大人の糖類摂取目安は1日25㌘程度。
500㎖のペットボトル1本で摂取量をオーバーしてしまいます。

ペットボトル症候群の予防方法

糖分の含まれていない水やノンカフェインのお茶を選ぶことが重要です。
熱中症対策には水だけでなく塩分も必要なため、スポーツドリンクを摂取したほうが良いことはよく知られています。ですが、炎天下でダラダラと汗をかくような運動や作業でなければ、必要な塩分は食事から充分に摂取できるため、スポーツドリンクの過剰摂取は控えましょう。


最近清涼飲料水を摂取しすぎているなと思っていらっしゃる方は、まずは少しずつ量を減らしてお茶や水に変えてみることはいかかでしょうか?塩分や水分の制限を指示されている方は、暑い夏を乗り越えるためにかかりつけ医と相談して水分不足にならないようにお気を付けください。

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