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介護テク

座り方

以前にも書きましたが、座っている時に足は床に付いていますか?

最近気付いたことがありましたので、またお伝えしようと思い書かせていただきました。以前は、“お食事の時に足が床に付いていないと手が上手に使えませんよ”とお伝えしました。

同じようなことですが、お着替えなどベッドの端に腰掛けて行なっていることって多いのではないでしょうか?
介助しやすいように介助者に合わせてベッドが高くしてあると、つま先しか届かないなんてことも。そうなると、体を安定させるためには腹筋や背筋と言った体幹の筋肉を上手に使わなければならないのですが、介助が必要な人は弱いことが多いです。

着替えている間に疲れてしまって倒れたり、前にずり落ちてしまったりします。これを防止するには、横になっている時間を減らし、座っている時間を増やして筋肉を鍛えることが本質的には良いのですが、時間が掛かります。

まずは座面の高さが調整できるのであれば、介助者ではなく介助される人に合わせて調整してみましょう。また深く腰掛けていると足が届きにくくなるため、少し前に出てきて(足の裏全面が床に付く程度)座ってもらいましょう。

そしてもう一つ同じような場所があります。
立ち上がりを考慮して補高してある「便器」です。

特に高さが簡単に調整できるポータブルトイレは適切な高さになっているでしょうか?
足がしっかりと床に付いていないと、上手く力が入れられず排便ができないことがあります。この時は「足台」を用意して、座ったらそこに足を乗せるようにすると良いでしょう。介助する人にとっては足台を入れたり外したりと面倒かもしれませんが、ご自身でしっかりと排便できればオムツ交換の回数を減らせたり、便秘になって処置する回数も減らせたりするため、結果的には介助量が減らせる可能性があります。ぜひ一度見直してみてください。

こんなことを書いていて気付くのは、子ども用のものは足が届かないものが多いなぁと言うことです。
大人のものに器具を取り付けて間に合わせてしまったり、成長を見越して大きめのものを使ってしまったりしてしまいがちです。

保育園、幼稚園の小さなイスやテーブル、トイレを見たことがありますか?
上手くできないのは子どもが悪いのではなく、大人が与えた環境が悪いのかもしれません。高齢者も子どもも「何でできないの?」と言いたくなる場面はあるかもしれませんが、声を発する前に環境、姿勢をもう一度確認してみましょう。ちょっとしたことで大きく変わるかもしれません。今の環境が良いのかわからない場合は、お気軽にご相談ください。

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