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病気・予防法

認知症での水分摂取

認知症についてとても興味深い情報を得たので関連の書籍を購入して読んでみました。どんな内容かと言うと『認知症は治る』ということ。とっても興味深いですよね。

まず「認知症とはどう言う病気なのか?」なのですが、認知症とは認知障害が引き起こす精神の混乱であり、もの忘れとは異なるものだそうです。

認知とはここがどういう場で、自分がなぜここにいて、どうすれば良いかがわかることで、認知症とは場所、状況、未来がわからず、混乱してしまう病気であり、忘れる病気ではない。わからなくなる病気なのだそうだ。

そしてその原因として、『脱水』が大きく関与しているというのです。成人で体重の60%、高齢者でも50%が水分と言われ、その1~2%でも不足すると意識障害が出現することは熱中症の時を考えてみても分かっていただけると思います。

慢性的な脱水状態が認知障害を発生させているのです。
と言うことは、十分に水分を摂取できれば認知症を改善することができるということではないのでしょうか。

冒頭に得たと言った興味深い情報もこれでした。

認知症の高齢者に水分を摂らせたことで症状がなくなったというものです。
症状の改善にどの程度の水分を摂ればよいのでしょうか?
どの場面でも言われていたのが、1,500ccです。

先日ここで紹介した熱中症の記事でも1,500cc以上を推奨しています。
1,500ccの根拠は以前の記事に譲りますが、問題はどう飲んでいただくかです。

ご本人様は混乱しています。水分が不足していることも、水分を飲ませようとしていることも理解できていない状態です。どうしていくかが介護者の知恵の見せどころとなる訳です。

私が見聞きしたいろんな方の工夫を少し挙げてみますね。

飲ませるものの種類を増やす

水やお茶だけではなくスポーツドリンク、ジュース、フルーツジュース。
変わり種と思ったのは、具の無いお出汁やお味噌汁、スープなど。
冷たいもの、温かいもの、常温と温度を変えてみるのも良さそうです。

コーヒーや紅茶などカフェインが含まれたものは、利尿作用があるため避けた方が良いのですが、最近はデカフェと言われるカフェインを抜いたものもあるので、好きな方にはこのようなものも良いと思います。アルコールも利尿作用があるため向きません。

直接の水分だけではなく果物やゼリー、プリンなど水分を多く含むものも有効です

おしゃべりをしながら「まぁ一口」と介護者と一緒に飲むのも良いかと思います。他人の行動に引きずられることも多いです。

「残すともったいない」や「飲み切らないと片付かない」なんて言葉にも反応される方がいます。

他にこんな方法だと上手くいったという経験をお持ちの方は教えていただけると助かります。元手はそれほどかかりません。工夫することで認知症の症状が改善するなら騙されたと思ってやってみませんか?

一つ注意です。
医師から水分摂取について指示がある方はその指示に従ってください。

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