筋力アップで膝の痛みを予防する

普段「膝が痛い」「何か膝に違和感を感じる」という症状に悩まされている方はいませんか?
もしかするとその症状、変形性膝関節症の症状かもしれません。
今回は『なぜ変形性膝関節症によって痛みが起こるのか?』と『痛みを緩和していく取り組みについて』お伝えします。
変形性膝関節症とは
膝の関節内にあるクッションの役割を持った関節軟骨がすり減り、骨同士が直接擦れることで痛みが出現する症状です。
加齢や肥満、外傷などによって起こりやすく、膝の痛みを訴える人の約9割が該当します。
膝関節周りの筋力低下・肥満やO脚等の歪みが原因?
主に中高年に多く見られますが、下半身の筋肉が衰え始める30代から発症する場合もあります。筋力が落ちると膝の周囲が不安定になり、関節軟骨への衝撃が増し、痛みが出現します。また、体重が増えると膝への負担が増したり、O脚などの歪みによって膝の内側に体重が集中したりすると関節軟骨がすり減り痛みが生じます。
痛みを予防・緩和する方法
ズバリ、膝周りの筋力を鍛えていくことが重要です。
その筋肉とは、太もも前面に大きく位置している大腿四頭筋(イラスト赤色部)です。
大腿四頭筋は、内側から内側広筋・大腿直筋・外側広筋・中間広筋*の4つで構成されています。
歩行動作時、膝関節に加わる衝撃を吸収する役割を持っています。
*中間広筋は大腿直筋の下にあります
膝関節に加わる衝撃は、普通に歩くだけでも自分の体重の2倍、階段昇降で3倍以上と言われています。そのため、膝関節の痛みを予防するには、大腿四頭筋の筋力を保つ・強くしていく必要があります。

大腿四頭筋を鍛える運動

- 仰向けで寝た姿勢でも行えます
- 大腿四頭筋に力が入りやすいように、爪先を自分の顔に向けます
- 太ももを触ってみて力が入っていれば、正解の動作です
膝に痛みや違和感を感じたら、すぐに整形外科医に相談して原因を診てもらうことが重要です。手術が必要な状態でなければ、運動が大事になってきます。医師や理学療法士と相談をしながら、無理なく運動を進めていきましょう。