膝の痛みと背骨の関係
今回は、膝だけが原因ではない「膝の痛み」についてです。
中高年になってから膝の痛みを感じるようになった方は少なくないと思います。
膝の痛みと聞くと膝に問題があるように感じますが、実は背骨の歪みが影響していることがあります。
今回は背骨の歪みからくる膝の痛みをご紹介していきます。
【背骨の衝撃を和らげる機能について】
背骨が真っ直ぐではなく曲がっているのには理由があります。
図(側面)に示しているような生理的弯曲(わんきょく)というもので、背骨が曲がっていると、歩くときや立っているときにかかる衝撃を和らげます。
猫背や反り腰の姿勢をとると過度に曲がってしまったり、弯曲が減り真っ直ぐになりすぎたりします。そのため、背骨が衝撃を和らげることができなくなり、ほかの部位で補おうとします。
その1つが「膝」です。
立ったり・座ったりする時に、背骨の分まで衝撃を和らげようと膝が負担して痛みが生じやすくなるのです。
膝の痛みの原因は、膝ではなくもしかしたら「背骨の歪み」なのかも知れません。
背骨が歪まないためには、以前ご紹介した座り方に留意する必要があります。写真に示しているように「耳」「肩」「股関節」が一直線上にある状態で座ると良いと言われています。
分からないことがあれば、担当の整形外科の医師やモアのリハビリスタッフに相談してみてください。