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リハビリ事例

おしゃべり

寒さ厳しい冬でしたが、暖かい日が続いたら今年も桜の花がキレイに咲き始めました。季節の流れと桜の生命力を感じます。
今回は、この仕事をしていて嬉しかった事例を紹介いたします。

Aさんは訪問すると毎回、訪問している間中ほとんどお話をされています。
内容は同じことを繰り返すことが多いのですが、いつも一所懸命伝えようと話をされています。最初にお会いした頃からお話されることは比較的多かった方ですが、ある時ご家族様から「こんなにしゃべる人じゃなかったのに」とのお言葉をいただきました。明るく会話をすることが無かった方が熱心に話をするようになったと言う、良い意味でのお言葉です。

Aさんは長く関わるにつれて会話時の声量も上がり、こちらの返事や相槌に重なるくらいに話し続けるようになってきました。
そして最近の訪問で、ご家族様からは「最近むせることが無くなった」と言われました。思い起こせば、確かに介入当初はお茶を飲むとよくむせていたのを思い出しました。

むせが無くなった原因の一つに、このお話の量、声の大きさがあるのではないかと思います。因果関係ははっきりしていませんが、影響は大いにあったと思います。
ご家族様からは誤嚥(ごえん)のリスクが下がったことを喜ばれる発言がありました。

会話することで口腔(こうくう)、喉を動かすことは嚥下(えんげ)機能に影響があると思います。

認知症などで同じことを繰り返したり、話の内容に一貫性が無かったりすると、「黙ってて!」とか「何言ってるの!」と話を止めたり、ともすると強い口調で遮ってしまったりしてしまいますが、時には気持ちよく話をしていただいてみてはいかがでしょうか?
話しているのを遮らず、適度に相槌を打ちながら、時には「それって何?」と話を広げてみるのもよいでしょう。

“話を聞いてもらえた”と言う良い経験が穏やかな表情につながったり、“また楽しく話したい”という気持ちにつながるのではないかと思います。
そのうえ誤嚥も少なくなれば、肺炎で体調を崩すこともなく気持ちよくいつまでもご自宅で元気に過ごすことができるのではないでしょうか?

近い未来にはスマートスピーカー(AIスピーカー)が話し相手になるなんてことがあるのでしょうか?
技術が進んでも表情を見ながら楽しくおしゃべりできるといいですよね。

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