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介護からはじまる「もっと」な豆知識

トリビア

【世田谷区の介護士日記・ヘルパーのグルメ】第8話 上野毛のフライドチキンカレー

東京都世田谷区で介護の仕事をしている清水です。

【ヘルパーのグルメ】の第8話は、創業から30年にわたって上野毛で愛され続けているカレー専門店をご紹介します。

お店を紹介する前に、いつものように介護に関する豆知識をお届けします。

ヘルパーが出来ないことは?

突然ですが、ここで3択クイズです。

以下の中で”ヘルパーが出来ないサービス”はどれでしょうか?

① エアコンフィルターの掃除
② 庭の草むしり
③ トイレの電球の交換

    答えは…

    “全部”です。

    イジワルな問題を出してしまってごめんなさい。

    費用負担の仕組み

    介護保険制度では、ヘルパーが出来ることが明確に定められています。

    簡単に書くと、”日常生活を送るために必要な最低限の援助”のみ、ヘルパーが出来ることになっています。

    もし、それ以外のサービスをヘルパーにやってもらう場合は、”全額自己負担”となります。
    ※自費サービスは別途契約が必要です

    まとめると、介護保険法で定められたサービスは、1割〜3割の費用負担で済みます。

    一方、上記クイズの選択肢①〜③のようなサービスは、10割負担となるのです。

    介護保険の財源に税金が使われる以上、ヘルパーのサービスは法に基づくルールがあり、それによって費用負担の公平性を担保しているのです。

    ヘルパーのジレンマ

    また、介護保険法で定められたサービスであったとしても、サービス提供前に策定するケアプラン(介護サービス計画書)に含まれない内容は実施できません。

    サービス業に携わる者として、可能な限りお客様のご要望にお応えしたいのですが、契約の内容次第では出来ないことがある…

    これを私は”ヘルパーのジレンマ”と呼んでいます。

    一見すると同じように見えますが、上記の理由からヘルパーは家政婦や使用人とは似て非なる仕事なのです。

    そうしたジレンマがあることを読者の皆さんに知っていただきたくて、今回取り上げてみました。

    それでは、ここから気分を変えてグルメ記事へとまいりましょう。

    今回ご紹介するお店は、東急大井町線上野毛駅から徒歩10分ほどの場所にある【カレー専門店 パピー 上野毛店】です。

    そう、【ヘルパーのグルメ 第5話】に登場したナミノアヤさんの2階です。

    瀬田中学校の交差点で信号待ちをしていると、黄色の看板がとても目立つので以前から気になっていました。

    ミッション・ポッシブル

    初訪問のきっかけは、moreのパピー推しの方におすすめされたからです。

    「パピーのセット①をオーダーして報告せよ!」

    指令を受けて、エージェントSはさっそく現場に急行しました。

    もちろん、自転車で!

    初潜入のせいか、いささか緊張した面持ちかもしれません。

    悟られまいと平静を装いながら階段を上り、いざ突入。

    カウンター席に先客が4名座っています。

    スタッフは2名。

    ホールとキッチンに1人ずつ、シニアの男性スタッフが働いています。

    最初の刺客

    パピーで最初に待ち受けていたのは、サラダ。

    セット①は、スパイシーフライドチキンカレーにサラダとドリンクのセットでした。

    『このサラダのドレッシング、うまい!』

    キャベツがスイスイ〜と口の中に吸い込まれていきます。

    こんな刺客なら大歓迎です。

    カレーの辛さは5段階

    サラダを食べている途中で、大きなプレートに乗ってカレーがやってきました。

    話には聞いていましたが、かなりのボリュームです。

    ちなみに、カレーのオーダー時に甘口、中辛、辛口、大辛、激辛の5段階から辛さを選びます。

    ちょっと悩んでから、真ん中の辛口をお願いしました。

    ノスタルジックなカレー

    まずは主役のカレーをひと口。

    『あぁ、こうきたか…』

    第一印象は、給食というか、家庭というか、とても懐かしさを感じる味です。

    でも、そこからスパイスがジワジワと効いてきます。

    具材はルーに溶け込んでいるようで、姿こそ見えませんが豊かな味わいです。

    家庭と専門店のちょうど中間ぐらいの味を狙っているように思いました。

    次は、いかにもアツアツのフライドチキンをほおばります。

    こちらはカレー以上にスパイシー。

    『おぉ、攻めてくる、攻めてくる。スパイシー部隊の波状攻撃だ!』

    郷に行っては

    スパイシー部隊の激しい攻撃にさらされ、エージェントSはいきなり大ピンチ。

    一時撤退する場所を探してキョロキョロしていると、カウンター上に積まれた3段の丸い容器が目に入りました。

    『なんだコレ?』

    右隣に座っているお客さんは、この容器を確保して中身を食べています。

    『なるほど、そういうシステムなのね』

    初めての店に行っては常連に従え、私の好きな言葉です。

    遅ればせながらこちらもマネをします。

    器の中身は、福神漬け、らっきょう、そして…レーズン!?

    カレーの薬味2大巨頭に、意外性のあるレーズンを加えた面白い組み合わせです。

    レーズンがいいね

    そして、このレーズンが実にいい仕事をしてくれました。

    レーズンの甘みと食感がカレールーに加わることで、スパイシー部隊の猛攻を”いなす”ことができるようになったのです。

    『初めてだけど、何だかクセになりそう』

    カレーで忘れてはいけない福神漬けは、安定の味。

    そして、ラストのらっきょう。

    普段はらっきょうを食べないのですが、残すのはお店に申し訳ない…もとい証拠隠滅のために残さずいただきました。

    こうして箸休め部隊に援護してもらいながら、フライドチキンカレーを攻略していきます。

    カレーと◯◯◯の二刀流

    カレーを食べ終わるタイミングで、サッとアイスコーヒーが出てきました。

    入店してからずっとチラ見していましたが、ホールスタッフの動きは熟練していてムダがありません。

    『デキる…きっと名うてのエージェントだろう』

    ドリンクを飲んでひと息つきながら、あらためて店内を見渡してみます。

    お店の看板にはカレー専門店と書いてありますが、実はメニューの中にスパゲティがあります。

    どうやら、思っていたよりもパピーの沼は深そうです。

    『一度だけでは足りない、また潜入しなくては』

    と再訪を胸に秘めて、店を後にしました。

    ミッション・コンプリート!?

    『アレ? そう言えば、何か肝心なことを忘れてるような…』

    「あぁ、アイスコーヒーの写真を撮り忘れてる」

    完食に気をよくして、ラストでやらかしてしまいました。

    まさに油断大敵。

    ミッション失敗です。

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

    今回はスパイ映画をオマージュしてお届けしました。

    それでは、また次回の【ヘルパーのグルメ】でお会いしましょう。

    サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ〜

    店 名:カレー専門店 パピー 上野毛店

    住 所:〒158-0093 東京都世田谷区上野毛4-39-12 2F

    電 話:03-3707-6178

    時 間:月・水・木・金・土・日 11:00~22:00、火 11:00〜16:00

    定休日:なし ※定休日と営業時間は変更になる場合あり

    リンク:カレー専門店 パピー

    ※2024年10月21日現在

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