東京都世田谷区で介護の仕事をしている清水です。

【ヘルパーのグルメ】の第５話は、この企画を考えた当初からご紹介したいと思っていたおすすめのお店です。

こちらは私が以前働いていたデイ・サービスの近くにあり、ご利用者様の送迎でその前を何度も通っていました。

デイ・サービスは、要介護者の方の身体機能の維持やご家族様の負担軽減などを目的として、日中に利用できる通所介護サービスです。

私が所属している株式会社moreでは、この通所介護のほかに訪問介護、訪問看護の３つのサービスを世田谷区で提供しています。

デイ・サービスの食事

デイ・サービスの食事の味付けは、高齢者向けに薄味にしている訳ではありません。

意外に思われるかもしれませんが、基本的には職員が食べる昼食と全く同じメニューを提供しています。

ご利用者様の状態や体調によっては、汁物を減塩処理したり、食事形態をひと口大や刻み食にしたりと、食べやすくする場合もあります。

食事は健康な生活を送る上でとても大切ですから、出来るだけたくさん召し上がっていただくよう様々な工夫をしています。

以上、デイ・サービスの食事について簡単にお伝えしました。

さて、ここから第５話の本編がスタートします。

今回ご紹介するお店は、東急大井町線の上野毛駅から徒歩10分ほどの場所にある【だし麺屋 ナミノアヤ 上野毛本店】です。

このお店がある場所は私が普段働いているエリアと離れているため、月に何度か用賀の事務所に行く時だけ訪問のチャンスがあります。

お店の前に行列が！

午前中のサービスを終えて正午ごろに到着すると、店内は満席でした。

上野毛や用賀の駅から徒歩で10分以上かかる場所ですが、昼時は行列ができることも少なくありません。

幸い、待ち時間５分ほどで席に座ることができました。

このお店に券売機はなく、定員さんに声をかけて直接注文を伝えるスタイルです。

座ってメニューが変わっていないことを確認してから、あらかじめ決めていた”特製だし麺の醤油”を”唐揚げ２個セット”で注文しました。

食べ放題の羽釜ごはん

ナミノアヤさんでだし麺orつけ麺を注文すると、羽釜で炊いた白ごはんが食べ放題になります。

この日の米は長野県産の特別栽培米”風さやか”という品種でした。

初見の銘柄だったのでネットで調べてみたら、長野県の農業試験場が13年かけて開発した品種だと分かりました。

あっさりとしていて中華や洋食の味を引き立てるそうです。

『今日のオーダーにピッタリとハマりそうなお米だな』

と思っていたら、注文の品が続々とテーブルに運ばれてきました。

だし麺は具が別盛りになっています。

２種類あるチャーシューと玉子、メンマ、ネギを順番に盛り付けていきます。

盛り付け完成

どんぶりから、日本そばにも似た風味の和風ダシの良い香りがします。

右手前の白い鶏チャーシューは、豚と比べてあっさりとしつつも鶏独特の旨みが感じられます。

柔らかい具の中で、極太メンマのコリコリとした食感がいいアクセントです。

唐揚げも逸品

だし麺を盛り付け終わったところで、アツアツの唐揚げが到着。

ひと口かじると、衣がカラっと揚がり、中はフンワリとしてジューシー。

唐揚げ専門店と遜色ないレベルの味を堪能して思わずニンマリです。

真打ち登場

そして、最後に運ばれてきたピカピカの銀シャリをいただきます。

私はこの白ごはんこそが、ナミノアヤさんの”真の主役”だと考えています。

唐揚げ、サバの塩焼き、海鮮丼など、一般的なラーメン専門店ではなかなかお目にかかれないメニューがあります。

これもひとえに白ごはんをより美味しく食べてもらうためではないでしょうか？

表の主役のだし麺は、白ごはんのベストパートナーである”味噌汁”の役割を担っているんじゃないかと個人的に推測しています。

『まるっとするっとお見通しだ！』

なんて大層な決めゼリフを店内で言う勇気はありません。

心の中でそっと呟きながら、だし麺と白ごはんのマリアージュを楽しみます。

終盤は、具の別皿に添えてある海苔のペーストをスープに加えて”味変”です。

磯の香りがフワッと鼻をくすぐります。

この海苔ペーストを入れるとスープは全く別物になるので、味を確かめながら少しずつ入れることをおすすめします。

白ごはんを入れて雑炊で食べるもよし。

最後まで別々で上品に食べるもよし。

藻塩や山椒、生姜など豊富に揃った調味料を駆使して自己流で食べるもよし。

十人十色の楽しみ方ができる、懐の深さがこの店の魅力です。

次回予告

最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝のお辞儀の前にちょっとひと言。

ナミノアヤという店名を最初に見た時、何だか”呪文”みたいだなと思いました。

ナミノアヤ、ナミノアヤ、ナミノアヤ…

ナミの綾、

波の綾、

綾波の…！？

礼（レイ）！

調べてみたら、ナミノアヤ（波の綾）はさざなみが作り出す水面の模様のこと。

水面にできた細やかな模様を綾織物に例えた言葉だそうですよ。

次回は焼肉ディナーの様子をレポートする予定です。

どうぞお楽しみに！

店　名：だし麺屋 ナミノアヤ 上野毛本店

住　所：〒158-0093　東京都世田谷区上野毛4-39-12 1F

電　話：03-5797-9659

時　間：昼 11:00～15:00（L.O.14:30）、夜 17:00〜21:00（L.O.20:30）

定休日：不定休

リンク：だし麺屋 ナミノアヤ ホームページ

※2024年10月14日現在