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病気・予防法

歯科検診、してますか?

今年の6月、政府が「国民皆歯科検診」の導入を検討する方針を固めたことが話題となりました。
“全国民が毎年の歯科検診を受けることを義務化する” というものです。

歯や口の中の状態を良くすることは、健康と大きな関係があります。


歯や口の機能が衰えると、よく噛んで食べられなくなります。すると食べる量が減り、柔らかいものばかり食べて栄養が不足します。栄養が不足すると体力が低下して動くことが面倒になり、動かなくなると体力が低下、いずれは寝たきり…という悪循環になってしまうのです。
また歯ぐきが歯周病菌に感染する「歯周病」は、口の中の細菌が肺に入って起こる誤嚥性肺炎の原因となります。最近の研究では、歯周病菌が炎症を起こす物質を体の中に運び、動脈硬化や脳卒中の危険性を高めるともいわれています。

歯や口の中の状態を良く保つには、どうすればよいのでしょう?
身近にできることを3つ紹介します。

  1. よく噛んで食べる
    よく噛むと、唾液がたくさん出てきます。唾液には歯垢(歯につくネバネバ)が付くのを防ぎ、口の中を殺菌する作用があります。唾液によって、口の中が綺麗になるのです。
  2. 歯に良くない成分の摂り方に注意する
    喫煙やカフェインの摂りすぎは、血行を悪くし歯ぐきに悪い影響を与えます。また甘いジュース等の飲み物をダラダラと時間をかけて飲むと、唾液が歯を綺麗にするのに間に合わず歯垢が増えてしまいます。
  3. 磨く場所を意識し、正しい道具で磨く
    成人は歯ぐきが下がり、歯の根元が虫歯になりやすく、歯の隙間も広がります。歯磨きは根元を意識し、隙間は歯間ブラシやフロスを使って掃除をしましょう。義歯もブラシで磨くことが大切です。歯垢のネバネバは洗浄剤に入れるだけでは取れないからです。またスポンジブラシを使う場合は、歯磨きごとにスポンジを取り換えましょう。使い回すと、ブラシに繁殖した菌を口の中に拡げることになります。

いかがでしょうか?
もちろん、定期的な歯科検診を受けることも大切です。歯科に行くことが難しい方は、車椅子でも行ける歯科や、訪問歯科を利用することもできます。ケアマネージャーさんに相談してみてくださいね。

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