温泉トリビア
新型コロナウイルスが流行してから2年が経ちました。行動制限が緩和されたことで旅行に行きたいと思われている方も多いのではないでしょうか?多くの日本人が好きな旅行といえば、温泉旅行が思い浮かぶと思います。今回は、知っておくとおもしろい「温泉の選び方」についてお伝えします。
◎ 温泉は大きく分けて2種類
温泉は「効能」で選ぶ方も多いと思いますが、ほかにも選ぶポイントがあります。それは、1度は目にしたことがある『天然温泉』と『源泉掛け流し』の表記の違いになります。この2つの表記はどう違うのでしょうか?
♨『天然温泉』とは…
地中から湧き出した水を使用していれば、『天然温泉』と表記をすることができます。天然温泉といっても湧き出す湯量はさまざまです。湯量を維持するために、ほとんどの『天然温泉』と表記している施設では浴槽のお湯を再利用しており、細菌感染症(レジオネラ菌)を発生させないように塩素等で消毒をして、湯船にお湯を戻す<循環ろ過>をしているところが多いです。このように循環式の場合でも『天然温泉』をうたうことができます。
♨ 『源泉掛け流し』とは…
では、どのような温泉を『源泉掛け流し』と呼んでいるのでしょうか?『源泉掛け流し』は循環させない温泉のことで、常に新しいお湯(源泉)を入れながら浴槽を溢れさせ、溢れたお湯を再利用することを禁じられている温泉のことです。しかし、源泉掛け流しの温泉を維持するには、豊かな湯量が必要になります。さらにお湯の温度も正確に調整されていなければ、快適に入ることができません。そのため、『源泉掛け流し』の表記があっても、源泉の成分変化が少ないことを条件に、水を加えたり温度調整しているところもあります。
『天然温泉』と『源泉掛け流し』2つの違いはお分かりになりましたでしょうか?
温泉の成分や表記を比較して泊まるホテルや旅館を選んでみると、旅行の違う楽しみ方が増えるかもしれませんね。