骨を強くする
『いつのまにか骨折』という言葉を聞いたことはありませんか?
骨粗鬆症が進行して骨の強度が低下すると、転んでいないのに、くしゃみや重い荷物を持ち上げた際に背骨に衝撃が加わり骨が折れてしまうことがあります。骨折した瞬間は何も感じず、時間の経過で少しずつ痛みを感じるようになります。
そんな知らないうちに背骨が折れている状態が、『いつのまにか骨折(圧迫骨折)』です。
骨を丈夫にする方法として、<食事><日光浴><運動>の3つが挙げられます。今回は『いつの間にか骨折』にならないための食事についてお伝えします。
骨を強くする=カルシウムだけではない?
骨を強くする栄養素はカルシウムをイメージする方が多いと思います。カルシウムは骨にとって最も重要な栄養素ですが、吸収されにくいため、吸収を助ける他の栄養素が必要になります。また、他にも骨を強くする栄養素があるため、今回は3つご紹介致します。
ビタミンD
カルシウムの吸収を促進します。魚類(サケ・イワシ・サンマ等)、きのこ類(干ししいたけ・きくらげ等)で摂取できます。また、日光浴もビタミンDを体内に作る効果があります。
マグネシウム
カルシウムと同じく骨を強くする効果があります。カルシウム・マグネシウムどちらかが不足していると骨が弱くなる危険性があります。野菜類(ほうれん草・ブロッコリー等)、ナッツ類(アーモンド・ピーナッツ等)、海藻類(ひじき・わかめ・海苔等)で摂取できます。
たんぱく質
たんぱく質は骨を縮ませない作用があります。豆類(納豆・豆腐)の植物性食品と肉類(鶏・豚・牛)の動物性食品から摂取できます。植物性、動物性食品を偏りなく摂ることをオススメします。
このような栄養素を摂取することが骨を強くし、『いつのまにか骨折』の予防につながります。もちろん、これらの食材だけ偏って摂るのではなく1日3食、栄養バランスを整えることが大切です。また、上記の食材を医師から控えるように言われている方は、かかりつけ医にご相談ください。