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介護からはじまる「もっと」な豆知識

リハビリ事例

習慣の大切さ

今回は「習慣の大切さ」について。
ホームナーシングモアのご利用者様、A様のお話です。

A様は、訪問リハビリを週2回利用されています。脳梗塞の影響で歩きにくさと右手の麻痺が残っていますが、生活の動作はほぼ左手だけを使い、ご自分で行っています。

訪問リハビリのプログラムは、「屋外での歩行練習」と「右手の動きを良くする練習」の2種類です。右手の動きを良くする練習はA様に自主トレーニングをお伝えし、訪問時に時々、確認を行っていました。

ある日のことです。
A様の右手の動きが、いつの間にか良くなっているではありませんか。

自主トレーニング、頑張ったんですね!

そんなにやっていないですよ、つい億劫になっちゃって。

でも右手、前より動くようになっていますよ。
何か心あたりはないですか?

何もしていないですよ。
お風呂では、できるだけ右でスポンジ持って体を洗いますけど。

A様はお風呂で、右手にスポンジを持って体を洗っていました。毎日の生活の中で、右手を動かすことが習慣となっていたのです。それが右手の動きを良くすることにつながったのですね。訪問リハビリでの1時間も、スタッフが考えた億劫な自主トレーニングも、「毎日の習慣」には勝てません。

「1日たったの15分で○○できる!」という謳い文句をよく目にしますが、その15分を捻出するのが難しいですよね。1日や2日は出来ても、長く続かない。

そこでA様にならって、生活の中で習慣化しやすい、ちょっとした運動のご提案です。

歯磨きの時に、中腰になってみる
これで太ももやお尻の筋肉を鍛えることができます。

立っての運動が難しい方は、観ているテレビがCMになったら、『つま先の上げ下げをする』。これは、むくみの防止につながります。

いかがでしょう?

ちなみに私はA様の件があってから、駅ではエスカレーターではなく階段を使うことを習慣にしよう!と固く決心しました。今のところ三日坊主になり、また決心し直す、を繰り返しています。三日坊主も10回繰り返せば1ヶ月です。習慣にすることは難しいですが、何度もチャレンジしてみませんか。

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